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施工事例

穏やかな時が流れる、温もりの家

大屋根とインナーガレージが印象的で、
シンプルでいて無駄のない、

回遊性のある間取り。
アンティーク調を取り入れた内装は、
心落ち着くノスタルジックな雰囲気です。

お二人の理想を思い描いて

家づくりのきっかけは、新築のご相談に事務所を訪ねてくださったことからはじまります。その後、家展にも熱心に参加してくださり、ご自身で探された分譲地の候補から弊社で近隣調査をさせていただいた後、土地のご購入となりました。4区画ある分譲地の他の区画は、まだ家が建っていなかったため、どんな建物が建つか分からない状態で、周囲を予測しながら、理想を叶えるお家をどのように作っていくかを建築家とともに考えていきました。

玄関を入ったすぐにはスリッパ収納兼ベンチを、奥にはシューズクローゼットと土間収納、そして家族それぞれの個別のロッカーを造作しました。このロッカー室には、個人のアイテムをここに定位置管理することで、リビングにアウターや鞄などを持ち込むことがなくなり、スッキリと片付けることができます。その先には洗面、脱衣とつながり、帰宅後の動線がとてもスムーズ。来客時のLDKへの動線は反対側にあり、使い勝手の良い2WAYとなっています。

憧れは、映画「しあわせのパン」

「吹き抜けがあって明るいリビングにしたい」と、ダイニングの上部に吹き抜け、東と南側に大きな開口を取り、そこにL字型のウッドデッキを設け、たっぷりの光が差し込む設計となっています。コストを抑えながらもオープンで広々として、映画「しあわせのパン」に出てくるようなお家が憧れ。温もりを感じられる木をふんだんに使いながら、お二人のお好きなアンティーク調をうまく取り入れたインテリアや照明をご提案させていただきました。

お気に入りの対面キッチンは、奥様のご希望で調理中の手元を見せないように配慮。内側には調味料等が置けるようニッチを作り、同時に作業スペースも広くなるように設計しました。ダイニングに面する側には大容量の収納を造作。キッチンの背面はレトロなイメージの釉薬が特徴の名古屋モザイク「クラフトタイル」をセレクト、収納扉は木を採用し、全体の雰囲気をシンプルに仕上げながらも、温もりを感じるようにまとめていきました。冷蔵庫は奥のパントリーに格納するスタイルで、いつもスッキリとした空間を保つことができます。

1階ですべて完結する暮らし

1階で暮らしのすべてを完結できたらと、主寝室を1階に設ける間取りにしました。これにより2階は子ども部屋と書斎、クローゼットと必要な部屋をコンパクトに集約させました。ご夫婦が理想とする「温もりを感じられる家」を表現していくために、床にはサクラの無垢材、建具や2階の手摺りもナチュラルな木を用いることで、より一層、憧れをカタチにしていくことができました。吹き抜け上部の大きな窓から、一日を通して差し込むやわらかな光が、室内にふんわりと明るさと心地よさを届けてくれます。

大屋根とインナーガレージが印象的

車とバイクが趣味のご主人のこだわりはインナーガレージ。日々のお手入れはもちろん、雨の日でも濡れることなく乗り降りが可能で、荷物などもスムーズに玄関まで運ぶことができます。このインナーガレージは、大屋根の外観とも相まって、圧倒的な存在感を放ちます。横張りの白いガルバリウムをメインに、玄関周りを塗り壁、一部にアクセントとして木を張り仕上げた外観は、シンプルながらも優しく、美しい佇まいとなりました。

お二人の憧れであった映画「しあわせのパン」の中の住まいが、ご夫婦の優しい人柄がプラスされることによって、穏やかな空気が流れる、温もりの家として、ここに実現しました。