モダンとクラシックの要素をバランス良く取り入れて。
センスの良いコーディネートと美しい仕上がり。
まるでオシャレなカフェのような、
思わず見惚れてしまうお家です。

母屋の隣に建築、土地は三角地

大垣市に建築のO様ご夫婦の出会いは、遡ること保育園時代から。ご実家同士も近距離にあり、この度、奥様のご両親の土地を譲り受けて母屋の隣に建築する運びとなりました。建築可能な敷地はなんと三角地。この土地を最大限に活用できるよう、様々な課題を検討しながら、プランづくりがはじまりました。

敷地の西側の道路は、抜け道としてよく使われており、将来的に子どもたちの急な飛び出しが心配。そこで道路から離れた南東の位置に玄関を配置し、安全面の確保につとめました。玄関は壁面いっぱいの収納に、正面には飾り棚を造作。洋服・雑貨・アクセサリー・インテリアがお好きな奥様が好みのディスプレイを楽しむのにピッタリ。帰ってきてお気に入りアイテムたちが迎えてくれる喜びも感じられます。

南北に長いLDKは贅沢にゆったりと

ご家族やご友人をたくさん招くことを想像して、LDKはゆとりある空間をつくりたいとのご希望だったO様ご夫婦。そのために、寝室、子ども部屋に加えて、浴室、洗面脱衣室、ファミリークローゼットを2階へ配置する平面計画にご納得いただき、とことんこだわり抜いたLDKに仕上げることができました。部屋の端から端まで6ｍにも伸びる収納カウンターは、小物を飾ったり、おもちゃ収納にしたり、用途に合わせて使い方も様々に。リビングとつながりを持たせた和室も、一体となって使うことができ、より広さを感じられます。

「料理は丁寧な出汁から」と言うほど料理好きなご主人。ご夫婦ふたりでキッチンに立つ時間が長いことから、オーダーキッチンにて作らせていただきました。シンクとコンロを離し、コの字型に。ワークトップは、傷がつきにくくお手入れが簡単な「クォーツストーン」を採用。天然水晶（クォーツ）の豊かな風合いが特徴的で品があり、デザイン性にも優れています。見た目に重くなりにくいように端部を薄く加工しているのも美しさを出すための職人技。大きなカウンターの下はパントリー兼家電収納として。使い勝手も抜群です。

デザインと技術のディティール

ご主人のご要望の書斎はアクセントカラーを使用し、遊び心をプラス。この窓からは、建物を建てることによって生まれた新たな三角の庭空間を眺めることができます。

建築デザインと技術への思い入れがある部分として外せないのが階段です。この階段は、片側の壁面と天井からアイアンで吊ることで固定させています。アイアン自体も天井を窪ませ埋め込み、一本一本大変丁寧な作業で納めました。また、和室とリビングの見切り材には、真鍮を用いた点も内装インテリアに合わせて工夫したところです。

思わず見惚れる三角屋根のお家

外観はグレーと木でまとめていきたいとイメージがあり、O様ご夫婦はもちろん、通りすがりの人たちが思わず「素敵！」と見てしまうような外観になったら嬉しいな…との想いをカタチにしていきました。正面は三角屋根が印象的で、北側は三角が二つ重なっているように見え、西側はプライバシーを保つために開きすぎないよう配慮しています。ガルバリウムにジョリパット、袖壁と軒天には木を張って、グレー×木のバランスを整えました。玄関横の三角の庭は、LDKから生き生きとしたアオダモが眺められます。道路側の庭なので完全に囲っていますが、室内からも楽しむことができるようにご提案しました。

ナチュラルでありながら、アンティーク調を取り入れ、とことん仕上げにこだわった住まい…思わず目を奪われる、唯一無二のお家となりました。