施工事例
静と動、オモテとウラ
『気密・断熱・耐震』
家の性能はひとつとして妥協したくない…
それを踏まえた上で、デザインにもこだわりたい。
そんな時に出会ったのが「中垣工務店」です。
性能はもちろん、デザインも素敵に
A様ご夫婦は、ご主人様はYouTube、奥様はInstagramを主に活用し、家づくりの情報収集をされていました。性能にとことんこだわりたいご主人様、視覚からこんなお家に住みたいとイメージを膨らませていた奥様…。そんなお二人が、「性能にも自信がある、デザインにも定評がある」として、私たちを家づくりのパートナーとして選んでくださり、事務所へ足を運んで下さったのがはじまりでした。
建築家の設計に期待
建築地は奥様のご実家が所有していた畑を譲り受けて。しかし、敷地の目の前は交通量の多い道路である点、隣地との境界確定に側溝の整備など、周囲を整えることに予算がかかり、スタート時から課題が重なりました。一つひとつをクリアにしながら、建築家には「窮屈さを感じさせない広がりのある空間と家事のしやすい動線、住み心地の良い家」を提案して欲しいと、建築家と建てる醍醐味を味わいながら設計がはじまりました。
交通量の多い道路に面している北側玄関を閉じることで、道路の騒音から離れて静かな暮らしができるように配慮しました。荷物の置き配ができるようにポーチはゆったりと。土間収納には、お子様のおもちゃやベビーカー、アウターや傘を収納できるように。
「みんなが集まるリビングは広さを優先させたいなぁ…」「ダイニングテーブルは6人掛けで。両親や姉夫婦を呼んで一緒に食事がしたいんです」とお二人。リビングから続く和室と一体で使うことでより広々と、さらには南側の庭とも一体感があるので、伸びやかに過ごしていただくことができます。和室は来客時に使用することも、また将来的にはご夫婦の寝室に。
2階は主寝室、子ども部屋、ウォークインクローゼットを配置し、シンプルで無駄のない間取りとなっています。「子どもたちにも成長するにあたり一人の空間、それぞれの時間を大切にしてほしい」と願い、主寝室よりも大きさを優先させたいとお話くださったのも印象的でした。また、2階ホールには家族の本棚を造作し、200冊以上の書籍を収納することができます。「生活スタイルの変化に合わせて、1階のみで暮らしができるようにしたいね」と、1階と2階のバランスをより良く整えました。
上品で落ち着いたジャパンティ
内装に関しては、「グレーやグレージュが好き。石目調が好き。直線と曲線をミックスさせて。北欧っぽいけど北欧すぎず、シュッとしすぎない。畳は灰桜色や若草色が好き」などのご要望をお聞きし、北欧スタイルをベースとして、和の要素を取り入れるインテリアスタイル「ジャパンティ」をご提案。北欧要素に加えて、置き畳を取り入れるなど、より落ち着いたくつろげる空間に仕上げていきました。
静から動へのグラデーション
駐車スペースは来客を合わせて3台分、建物北側に駐車スペースを設けることで、前面道路からの騒がしさから距離を取ることができ、目隠し壁のあるポーチから玄関へ。玄関からプライバシーの高い南側LDKへと、グラデーションのように、静かな空間へと導いていきます。建物の西側には水路の幅があり、南側は水平方向での横の広がりが取れるため、吹き抜けがなくても十分な明るさを確保することができました。建物東側は、凹凸のあるデザインで、そこにエコキュートなどの機器を置き、外観をすっきりと見せているのも隠れたポイントです。
パッシブデザインを採用し、効率の良い陽の入り方を計算。南側の庭の抜け感、南北の伸びを感じられるつくりは、「静と動、オモテとウラ」をコンセプトに、ご家族が心から穏やかに、落ち着いた暮らしをしていただくために、メリハリを大切にしました。