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デザイン・ディティールについて
今回は、デザイン・ディティールについて書こうと思います。
間取りや、内装など一家族一家族の「想い」や「らしさ」を表現したいと常日頃から考え、カタチにしていくのが私たちの思う家づくりです。
私は、デザインの本質は問題解決のためにあるものと思っています。
そして、その中でもこだわっているディティール(細部、詳細、細かな点)のご紹介をしていきます。
玄関の框(かまち)ですが、斜めにすることで長さが長くなり混雑せず行き来ができるようにとデザインしていますが、重たくなりすぎないようにと框を薄くすることで軽やかさを出し、間接照明をいれ、暖かく迎えてくれる玄関としています。
造作の靴箱は、プッシュ式の建具にすることで取っ手をつけず、スタイリッシュな印象になります。
洗面台のミラーを造作でお作りすることが良くあります。
ミラーの幅は壁いっぱいにしスッキリした印象に。
中は収納で3面鏡になっています。
上下には、間接照明をいれるスペースを設け、スタイリッシュに明るい空間をつくります。
床の素材を張り分ける際に、見切り材を使用することもありますが、こちらでは内装や照明に合わせ、真鍮の見切り材を使っています。
幅は3ミリほどで細く見せスッキリとした印象であり、空間に溶け込むようにと考えています。
アイアンの階段で、お施主様の「美術館のような家」にしたいという想いから、階段も細くスタイリッシュにし空間に溶け込むようにと考えています。
手摺は、30mmの角パイプで構成し、ひとつなぎにして無駄な部材をなくしています。
ささら桁と呼ばれる側面の踏板を支える部材も125mmにし、踏板の厚みも薄く見せるために下部に鉄板で補強しています。
LDKとつながる和室ですが、仕切れるようにと建具をつけています。
なるべく壁のように見えるシンプルで飽きのこないデザインにすべく、取っ手をつけずライン状に建具を彫り込みすっきりとした印象になります。
建具は吊り式で床面にレールが無いようにし、掃除もしやすいです。
足元が抜けていない、子供が落ちないようにとご希望され、手すりも縦ラインに天井まで取り付けています。
留め具などが見えないようにと、天井や踏板の部分には留め具を彫り込み、すっきりとしたデザインにしています。
外壁のガルバリウム鋼板の横葺き仕上げですが、出隅(でずみ)と言われる角の部分を職人さんに一つ一つ折っていただいているので、役物(角あてのようなもの)を使用せず、すっきりと見えます。
手のふれそうな箇所は、ガルバリウム鋼板の角が立たないようにすっきりとした役物を入れ、納めたりもしています。
ダイニングテーブルもよくご依頼を受けます。
実は、購入されるよりお安くできたりとか・・・
他の造作の家具や階段の色を合わせ、全体として統一したデザインになります。
木とグレーでまとめかわいらしさもあるこのお家は、テーブルの厚み30mmをそのまま出さず、下部をアールに面取りをして「らしさ」を表現しました。アイアンの脚も丸パイプでつくっています。
こちらは、只今開催中の家展のお家です。
9月18日まで開催していますので、ぜひお越しください。
詳細はこちらから。
中垣