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軒のないデザイン
今回は、軒のないデザインの注意ポイントと中垣工務店のこだわりポイントをご紹介したいと思います。
近年人気の「軒のないデザイン」。
スタイリッシュな見た目が魅力のこのデザインですが、雨水対策は特に重要です。
まずは通気工法について・・・
通気工法とは、外壁材と躯体(建物の骨組み)の間に通気層(空気が流れる層)を設けることで、躯体内の湿気を外部へ逃がし結露を防ぎ、躯体内の乾燥を促す工法です。
多くの住宅は、この工法を取り入れています。
通気層には常に気流が流れており、この気流により壁体内に滞留する湿気を吸出して結露を防ぐことができます。
つぎに2次防水について・・・
1次防水は、外壁材のことです。
2次防水は、外壁の1次防水(例えば、外壁材や塗装)が破損や劣化した場合に、水の侵入を防ぐための層で、
↑の写真では、銀色のシート(タイベックシルバー)のところで、躯体内への防水をします。
このシートは透湿防水シートと言って、強靭な不織布でできており、湿気を逃がして防水するシートです。
R+house標準仕様では、このシートにさらに遮熱の効果が付いたもの「タイベックシルバー」を使用しています。
標準仕様書についてはこちら 12ページ参照
外壁の中は、そんな作りになっているのですが、
軒がないデザインでは、外壁が直接雨水に晒されるため、1次防水に頼らず、あくまで1次的な防水と捉え、2次防水こそ重要なのだと考えています。
そのため、中垣工務店では、2次防水検査を実施しています。
↓標準仕様書 41ページ参照
そのなかでも、軒のないデザインの家において注意が必要なのは、
屋根と外壁の取り合い部(屋根と外壁がぶつかる場所)の防水の考え方で、
一般的な家は、透湿防水シートを壁のみしか張っていません。そうなると強風で雨が内部に侵入してきた際に、上部から雨が入ってしまいます。
中垣工務店では、屋根全面にもシートを張り、遮熱効果もありつつ、
軒先から侵入する雨水を、シートをかぶせることで防ぎ、2次防水の効果を高めています。
保険会社が受けた雨漏り事故の中でも、この屋根と壁の取り合い部は、全体の約6%になるそうです。
デザインも性能も妥協したくない方は是非参考にしてください。
中垣